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本項では、スターリングエンジンの持つ特徴と、海中動力源としての要求と対比しながらスターリングエンジンの適用性について述べたが、以上の結果を総括して以下にまとめる。
?熱源貯蔵・供給装置に加え、CGR燃焼技術及び排ガス排出技術を考慮することにより、海上支援からの独立性を確保することができる。
?海中動力源としての運用期間が長くなるほどスターリングエンジンの重量・容積のメリットが顕著となり、長期間連続で使用する海中動力源として小型・軽量化が期待できる。
?エンジン本体の静粛性が高いため、海洋欄器で用いられる音響装置の使用に対し問題とならず、更に特殊な閉鎖環境下でも良好な居住性を提供しうる。
?現状技術レベルにて高温特性の優れた耐熱材料の使用やシール性の向上等がなされ、スターリングエンジン本体の安全性は高い。
上記のように、スターリングエンジンは、長期連航用の海中動力源として求められる数多くの特徴を有しており、長期連続使用可能な海中動力源として優れた適用性を持っていると考えられる。
このようなスターリングエンジンの特徴や、海中動力源への適用性を考慮し、本研究開発ではその動力源として、スターリングエンジンを選定した。

 

 

 

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